2019.01.27
チーム★ Hitomi FACTORY
  • Person
  • 天王寺・新世界・住吉

profile

大阪ビジネスカレッジ専門学校マスコミ学科所属の学生ライターチーム
人員:3名
首領:川端未来(写真手前)
きっかけがみつかると波にのれるタイプ。一度のりだすと完成まで進み続ける。
切込隊長:川口紗良(写真中央)
意外な切り口をみつけ攻めていくタイプ。その独創性はプロをも驚かせる程。
重鎮:高橋公子(写真奥)
勢いと直感が土台を作るタイプ。こだわりが強く自分の納得がいくまで追求する。

SHINGO★西成

日本三大ドヤ街の1つに数えられ、大阪市民でもなかなか足を踏み入れにくい、大阪屈指のディープさを誇る西成区。
今回は、その西成区出身の音楽アーティスト、SHINGO★西成さんを取材させていただきました!

SHINGO★西成さんの顔と「負けない」の言葉が街の目印である看板の下で待ち合わせです。
初めて訪れた西成、まだお会いしたことのないSHINGO★西成さん。2つのことに対して緊張でガッチガチのHitomiFACTORY一同。
こんな状態で本当に取材が出来るのか!?
不安を感じていると、SHINGOさんが登場。1人1人と握手しながら挨拶してくださいました!SHINGOさんのおかげで緊張が少し和らぎ、一安心。
「SHINGOさんの思い入れのある場所に案内してください」。すると快くOKして頂けました!
SHINGOさんがお手伝いに参加する公園の炊き出し場(上写真)や
SHINGOさんが総合プロデューサーを務め、西成のイメージアップを図る、アートプロジェクト。西成ウォールアートニッポン、通称「西成WAN」(下写真)など、
西成「らしさ」を感じられる場所を案内して頂き、私たちはほんの少しだけ、西成を知ることができたような気がしました。
取材日はクリスマス直前!SHINGOさんが1人でホールケーキをもって西成の保育園や児童施設をまわった「SHINGO★西成と100人のサンタ」のお話を聞かせて頂けました!
「SHINGO★西成と100人のサンタ」は、1人1000円の募金を募って、みなさんの気持ちがこもったクリスマスホールケーキをプレゼントするイベント。REGULATOR代表とSHINGOさんとのフレンドシップにより継続されて無事、11回目(2018年度)が終了しました。
この「SHINGO★西成と100人のサンタ」をはじめ、SHINGOさんは西成で様々な活動をされているようです。
頼れる兄貴肌!SHINGO★西成から学んだ「大切なこと」
私たちが一番、取材を通して感じたSHINGO★西成さんの魅力!
5つピックアップして、ご紹介します!
~その1~何事にも「正直」!
「嘘のない記事にして欲しい」。
取材をさせていただく前に、事前に伝えていただいていた一言です。イメージ通り、とても筋が通った方なんだなと分かる言葉でした。
そして取材当日、「曲作りでいいアイデアが出てこないときは、どうされているんですか?」と伺うと、「出ぇへん時は開き直る!開き直って別のことする!」とストレートな回答!
「自分のやりたいことやってたら出てくることもあるし、出てこない時は、もう諦めて次行くこともあるなぁ」と周りにも自分にも正直なSHINGOさん。素直な気持ちを大切にされているSHINGOさんは、とてものびのびとしていて素敵でした。


~その2~ 「当たり前」に手を差し伸べられる心を
SHINGOさんに西成区を案内していただいていると、ガシャン!と音が。近くを見回してみると、駐輪場で自転車がドミノのように倒れてしまっていました。倒した男性は体が不自由なようで、自転車が倒れたことに気づいていない様子。するとSHINGOさんは、瞬く間に男性の元に駆け寄りました。倒れた自転車を立て直し、「兄ちゃん、後ろ倒しとったで!(自転車)出す時気ぃつけな!」と男性に優しく一言。私たちが何よりも驚いたのは、行動の速さでした。SHINGOさんからしたらなんてことないアクションでも、何一つためらい無く、スッと助けに動くのはなかなか難しいことです。困っている人がいたら助ける。当たり前を意識せずとも自然にできるようにならなければ、と痛感しました。


~その3~ 1つ1つ「繋がり」を大切に!
SHINGOさんが歩けば1人、また1人と色々な人から話しかけられます。さすがは有名人、と思っていると、SHINGOさんからも積極的にたくさんの人に話しかけていることに気づきました。積極的に地元の活動をされているので、知り合いが多いのも納得です。
「先ほど挨拶された方もよく話されるんですか?」と聞いてみると、「あんまり話したことないなぁ。目ぇあったから挨拶した」とサラリと凄いことを…。自分から心を開いて、率先して話しかけていくSHINGOさん。このアクティブさが大勢の人から親しまれている1つの理由なんでしょう。


~その4~ 「自分」をしっかり持つ
「今、若い人たちにアドバイスをするならどんな言葉をかけますか?」と、質問。
すると、SHINGOさんは「シンプルに生きたらええ、やな!世の中人間関係が1番めんどくさい。人のあらを探しすぎない、反応しすぎない。ありのまま(の自分)でええねん」 。個人的に、今回の取材で1番響いたのはこの言葉でした。
SNSなど、インターネットが発達して情報に敏感になりすぎている現代。SHINGOさんは「スマホは10分以上は要らん。10分で見られる情報だけで十分や。何を捨てて何を残すんか自分で考えて、最後に自分が信じるもんを残すことが重要」と語ります。他人の目を気にせず、自分に自信を持つことを学びました。


~その5~ 未来を見据える「情熱」
最後の質問に、今後の目標を伺いました。SHINGOさんは、「情熱を持って喜怒哀楽を表現することやな。俺にしか歌えない歌を歌いたい。」と、語っていただけました。
SHINGOさんから自分の夢に向かってまっすぐ前に進んでいく熱意を感じました。1つ自分の軸として持っている潜熱が、SHINGOさんの人を惹きつける力を最大限に発揮させています。SHINGOさんが、多くの人を惹きつける理由の1つだと感じました。



まとめ
「良いところも悪いところも全部含めて西成。西成ってこういう町やで!って(曲で)伝えてる。」
ありのままの西成を歌にしていきたいと話すSHINGO★西成さん。私たちが感じた西成「らしさ」、SHINGOさんの魅力は少しでも伝わったでしょうか?今回の取材を通してHitomiFACTORYは、また1つ成長できました。
彼から私たちが学んだ「大切なこと」。
それは、正直である、人との繋がりを大事にする、自分を持つ、ということ。
忙しなく動く日常の中で、ふと忘れてしまいそうになるそれらのことが、
本当に大切なことなんだと気付かされました。
正直でまっすぐなSHINGO★西成さんの歌は、あなたが忘れてしまっている温かい何かを思い出させてくれるでしょう。

PICK UP!

ラッパー SHINGO★西成はこんなところでも元気を届けている!

『SHINGO★西成の立ち話もなんやから』
この記事を読んでSHINGOさんのことをもっと詳しく知りたいと思われたみなさんはぜひこちらをチェック!
よりたくさんのSHINGOさんの魅力を見つけてください!
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