2020.04.06
チーム★リアトリス
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大阪ビジネスカレッジ専門学校マスコミ学科所属の学生ライターチーム第二期生

加登 郁美(写真左)
ストレス発散は「お菓子作り」、もくもくとした作業好き女子。好きな花は「ネモフィラ」花言葉は「どこでも成功」。

藏屋 希(写真右)
ヘッドフォンとマスクの手ばなせない、いつも眠たそうな男子。好きな花は「金木犀」花言葉は「謙虚」。

職人さんはどこ?『なにわべっ甲』徹底調査

『なにわべっ甲』の職人さんを探せ!

私たち、大阪ビジネスカレッジ専門学校マスコミ学科「チーム★リアトリス」!『和泉蜻蛉玉』に引き続き次の取材テーマは『なにわべっ甲』!前回に続き伝統工芸品の調査です。

しかし、今回の調査は一筋縄では行きませんでした。どこを探しても『なにわべっ甲』に関する記述が出てこなかったのです。こうなったら直接直人さんに出会って話を聞くしかない!ということで職人さん探しを始めました!

(2019年12月18日、2020年1月14日両日取材)
まずは基本の情報収集から!
電車を乗り継いでまず向かった場所は情報収集の定番、ありとあらゆる情報が集まる場所・・・そう!図書館です。私たちは大阪で最も大きいと言われる「大阪府立中央図書館」に訪れました。
まずは『なにわべっ甲』のことを知ろうとレファレンスサービスを利用し、めぼしい文献を紹介していただきました。数多くある書物の中から"なにわべっ甲"というキーワードを元に少しでも情報を得ようと調査を進め、司書さんも快く協力してくださり、いくつか文献を見つけることができたのです!がしかし、文献に目を通しましたがコレという情報は出てこず・・・。情報が詰まったこの場所ですら『なにわべっ甲』に関する詳しい情報を得ることができませんでした。
▲司書さんは戸惑いながらも親切に対応してくださいました。


このままでは一歩めからコケることに・・・それだけはマズいと次は最新技術に頼ってしまいます!さすがに発達した情報社会、幾多のキーワードから検索をかけてみると『べっ甲ネイル』というものがあると一件だけ見つけることができ、早速情報を頼りに向かってみることにしました。
というわけで到着しました東大阪にある「Hair & Nail salon FOREST」さん。本当にここでべっ甲を用いた作品が作られているのか、また何かしらの情報を得ることができるのか。とりあえず入ってみたいと思います。
中はオシャレな内装に包まれていました。早速店主におうかがいしたところ、確かにべっ甲ネイルを扱ってはいるが、それはジェルを使用したべっ甲デザインのネイルだとのこと・・・。残念、べっ甲違いでした・・・。せっかく来たのだからと、すがるような思いで何かべっ甲についてご存知ないか聞いてみましたが、分からないとのこと・・・。
ここで完全に調査が失敗に終わるかと思いました。書物もダメ。インターネットもダメ。ほかに何を頼れば・・・。私たちは諦めかけている中で最後の賭け、取材同行者の StarFACTORY 梅岡さんに頼みこみ、過去出会った人の中で些細なことでもいいのでべっ甲に携わった人はいないかと聞いてみました。そしたら出てきたさすがは梅岡情報網!向かった先はなんとお近く東大阪布施のオーダーメイドメガネ専門店「グラステーラー」さん。なんでも以前取材させてもらったことがあるのだとか。これは期待が高まります。ここまでなんの希望も見えなかった調査にようやく一筋の希望の光が見えてきました。自然と足取りが軽くなり気持ちが高まります。そしてついに!着いた先に見えたのは・・・。
シャッターでした・・・。こんな結末はあんまりだ。ということで後日、日を改めて再び訪れることを心に決めました。
前回のリベンジ!〜職人さんに出会うことはできるのか!?
取材二日め、前回は「グラステーラー」さんがお休みだったため、今回リベンジ訪問。
本日はバッチリ営業されておりひと安心。早速取材開始です!
「グラステーラー」さんはオーダーメイドで眼鏡を作っておられ、その中の注文にべっ甲の眼鏡もあるのだとか。今でも時おり注文が入り、その販売も行なっているそうです。ただべっ甲については実際に加工をしているわけではなく、あくまで注文を受けて販売をしているだけとのことで、今回私たちが調査している『なにわべっ甲』の職人さんではないということでした。惜しかった・・・。

しかし落ち込んでいる暇はありません、職人さんがまだ見つかっていないので調査続行です!続けてお話をうかがうと、グラステーラーさんから有益な情報を獲得!『なにわべっ甲』の商品を取り扱っている問屋さんがあると。しかもそこは職人さんから直接商品を卸してもらっているはずなのだとか・・・。これはもう早速そのお店に行ってみたいと思います!
「グラステーラー」さんからの情報を頼りに、阿倍野区文の里の「池田商店」さんのもとへ向かいます。Googleマップで調べた限りでは住宅街に位置しているように見え、お店らしき外観は見つけられません。本当にあるのか不安になってきたところ、藏屋がスマホ片手に「池田商店さんちゃんとありますよ」と自信ありげに発言!ストリートビューの画面を拡大してよく見てみると"池田商店"と書いてあるではないですか!!しかし実際に行ってみるまで不安です、本当にあるのか。



不安と期待に包まれながら到着しました「池田商店」さん。一見、一般家庭かと見間違うような外観でしたが確かにありました!早速取材開始、前回のこともありましたのでまずは営業されていることを願います。

インターホンを押すと・・・。
おられました!!
本当に良かった!まずはひと安心。

今回の企画趣旨を伝え、『なにわべっ甲』の職人さんは大阪のどこかにおられるのかどうか聞いてみました。なんとその答えは YES !!求めに求めた返答をいただくことができました!

職人さんは今もなおおられるそうです。ようやく見えたその背中に胸がドキドキしました。そして「池田商店」さんに職人さんがおられる会社さんを紹介していただき、二日間に及んだ取材にようやくゴールが・・・。探し求めた『なにわべっ甲』の職人さんに会える!



『なにわべっ甲』の職人さんがおられるのは生野区にあるという「有限会社プラージュ」さん。こちらに確かに職人さんはおられ、現在もご活動されているとのこと。しかし今回はお仕事の都合上、お会いすることまでは叶いませんでした。

しかし確かに大阪に『なにわべっ甲』の職人さんが実在しているということが分かっただけでも今回の調査には意味があったと思います!突然の訪問にもかかわらず快く協力していただいた皆さま、本当にありがとうございました!
おまけ
「グラステーラー」さんにお会いしたときに、珍しい面白い眼鏡をかけさせていただきました。
こちらがその眼鏡、もう見た目はただの仮装ですね(笑)でもしっかり眼鏡?でした。普段はおとなしい加登も目力UP!これなら周りもよく見えそうです。藏屋がかけている眼鏡?すごく酔いました(笑)よく見えるはずの眼鏡で酔うとは思いませんでした。
最後は同行者の梅岡さんがかけた眼鏡?は新年号"令和"を型取っています。これをかければ新時代のファッション先取り間違いなしですよね、梅岡さんも大変似合っていますよ。これらの眼鏡がすべてオーダーメイドの手作りということなので、すごいですよね。面白おかしい眼鏡が欲しい方はぜひ「グラステーラー」さんを訪れてみてください!それにしても梅岡さん、本当に似合っていますね(笑)