2018.10.03
請川 俊之(Star FACTORY)
  • Spot
  • 梅田・北新地

profile

2014年、株式会社Star FACTORY入社。フリーペーパーの編集、取材、 執筆をはじめ、企業ホームページのWEB原稿や広報誌の制作など、 幅広いジャンルの制作に携わる。現在は某グルメサイトの撮影を行うなど、 撮影もこなすカメライターとしても活動中。得意分野はエンタメと紀行文。 西成生まれ、西成育ち、一部伊丹成分が入ったほぼ生粋の大阪人だが、あまりそうは見られない。

大阪駅の隠れスポットを探検!

「迷路」に「水の時計」に「アンモナイト」!?
知る人ぞ知る、大阪駅の隠れた見どころを発見!!

西日本で最多の乗降客数を誇り、巨大にして複雑な構造を持つ「JR大阪駅」。忙しなく人が行き交うこの駅では、人の波に流されてつい早足で通り過ぎるだけになってしまいがちですが、知っていると思わず立ち止まりたくなるスポットが、実はたくさん隠れています。駅の設計に携わった人たちの、遊び心あふれる仕掛けにぜひ触れてみましょう!
1/300スケールの大阪駅!?
大阪駅の全貌を確かめるのは、近くのビルに登ってもなかなか難しいのですが、実はお手軽にチェックできる場所があります。それがこの写真に写っている模型。
300分の1のスケールで精緻に駅が再現されていて、ビルの上から眺めるだけでは見られない構造も確認できるので、好きな方は大興奮間違いなしです。駅の移り変わりが激しいので、今はない店の看板なども残っているのですが、それもまた味の一つ。この模型は「LUCUA 1100」のどこかのフロアにあります。
ほかにも、大阪駅には「迷路」「水の時計」「アンモナイト」など、知っているとつい誰かに教えたくなるようなポイントが盛りだくさん!
童心に帰って写真に写っている場所を探してみてください。
全て見つけることができれば、貴方も立派な「大阪駅通」です!!
探せ!長さ80mの巨大な迷路
▲人々にゆったりと歩いてもらいたいという思いから企画され、1991年にお披露目された床一面の迷路。写真中央下部をご覧いただくと、黒のタイルの真ん中にひし形の窪みがあるのですが、これが迷路のスタート地点になっていて、実際に遊ぶことができます。設計者の思いとは裏腹に、人の流れがとても早いので昼に遊ぶと通行人に迷惑がられますが、終電間際になると人もまばらになるため、見つけたらぜひ一度挑戦してみましょう!
▲国際報道局CNNのトラベル情報サイトで「世界で最も美しい時計12の中の1つ」として紹介された「水の時計」。上から下に水が落ちてくるのですが、噴出される水がコンピュータで細かく制御されていて、時刻を表したり、季節に合わせた絵柄が現れたりと、多彩な演出を見せてくれます。言葉で説明するよりも実際に見た方が感動すること請け合いなので、ぜひ肉眼で確認してください!
▲大阪駅の柱に使われている仕上材には、実は相当お金がかけられていて、驚くことに本物の大理石が使われています。中には何とアンモナイトの化石が埋まっている仕上材も!! 写真をよ〜くご覧いただくと、ところどころ渦を巻いているような模様が見つかるはずです。
  • ▲大阪駅には「電車が来ないホーム」が存在します。現在線路は撤去され、道路として生まれ変わっているのですが、床や屋根を見るとホームの名残を見つけることができます。
  • ▲大阪駅には「なにわ特産品(伝統野菜)」などを栽培している農園が存在します。かつては日本有数の生産数を誇っていた「ぶどう」もここで栽培されています。

PICK UP!

番外!実はエコな仕様の大阪駅

大阪駅のトイレで使われている水は、貯めてある雨水を使っていたり、構内の電力は一部太陽光発電によって賄われていたりと、環境に優しい一面を持つ大阪駅。 ホームの屋根にはソーラーパネルが設置されていて、写真奥に写っている白く太い柱には、屋根に溜まった水を送るパイプが組み込まれているんです。