2021.03.21
チーム「芭蕉マツオ」
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  • 梅田・北新地

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大阪ビジネスカレッジ専門学校マスコミ学科所属の学生ライターチーム第3期生

今回の『芭蕉庵』取材のために結成された担当チームということで、チーム名「芭蕉マツオ」は偉大な俳人松尾芭蕉にあやかりました。


柴田 晃生(写真の右側で喋ってる人)
一言で言うと「イヌっぽい」(山内考案)

山内 さゆり(写真の左側で見てる人)
一言で言うと「ウサギっぽい」(津江考案)

津江 咲花(写真の真ん中で書いてる人)
一言で言うと「オオカミっぽい」(柴田考案)

明治から続く『芭蕉庵』で笑来美(わらび)餅体験!

進化し続ける和菓子のお店『芭蕉庵』で本造り笑来美(わらび)餅を初体験!&明治時代からの伝統とこれからの芭蕉庵についてお話を聞かせていただきました!

今回お伺いしたのは梅田スカイビルに店舗を構える創作和菓子工房『芭蕉庵』新梅田シティ店。こちらでは「本造り笑来美(わらび)餅」を体験!?できるとのことで、取材前からテンション高めで楽しみでした!まずは明治からの歴史をもつという『芭蕉庵』について、ご案内してくださった広報の渋谷さんからお聞かせいただいたお話を、少しご紹介したいと思います。(2021年1月13日取材)
『芭蕉庵』のお話その1 〜 150年以上の歴史 〜
『芭蕉庵』の歴史は明治元年まで遡ります。今回お伺いしたスカイビルの店舗から近い、野田阪神の地で餅屋として創業し、その頃からわらび餅も作っていたそうです。スカイビルに『芭蕉庵』としてオープンしたのは今から28年前、平成5年のこと。天保山マーケットプレイスや天神橋筋3丁目商店街にもお持ち帰りの和菓子屋さんとしてお店を構えていますが、現在(取材時)イートインスペースがあって店内で笑来美(わらび)餅を食べられるのはこのスカイビルのお店だけとのことでした。
『芭蕉庵』のお話その2 〜 こだわりの「笑来美(わらび)餅」〜
スーパーなどで売られているわらび餅は一般的に「かんしょでん粉」などから作られていることが多いようですが、『芭蕉庵』の本造り笑来美(わらび)餅は「本わらび粉」を使用しています。この、厳選された本来の素材を使って作られているということが、大きな特徴の一つ。

また、お客さんにとって嬉しいのが、お持ち帰り用にパッケージされた商品はなんと常温で5ヶ月も日持ちするということ!特別製法で熱殺菌処理され、瞬間密封してあるそうで、渋谷さんは「持ち帰って半年以上経っても少しボイルすれば出来立ての風味で美味しく食べられます!」と教えてくださいました。これも『芭蕉庵』の本造り笑来美(わらび)餅の魅力。お土産にもぴったりですね!
『芭蕉庵』のお話その3 〜「和の食文化を世界に拡げる」〜
スカイビルのこのお店は、梅田という立地上、特に外国からの観光客さんの来店がとても多かったとのこと。さまざまな外国の方に本造り笑来美(わらび)餅を食べてもらい、グローバルな接客ができることが、ここで働く従業員の皆さんのやりがいにつながっていたのだそうです。まさにここで「和の食文化を世界に拡げる」という『芭蕉庵』の企業理念が実現されています。ちなみに、中国の方にはきなこより黒蜜が人気、アメリカなど他の外国の方には抹茶が人気、などそれぞれ好みには違いがあるとのことで、興味深いお話でした。
さぁ✨本造り笑来美(わらび)餅を初体験!
インタビューで『芭蕉庵』について少し詳しくなったところで、いよいよ楽しみにしていた笑来美(わらび)餅体験です!もうお腹が空いて待ちきれません・・・。



まずは黒豆を臼で挽いてきな粉を作ります。思っていたよりも回す力が必要でした。

挽いたままだと粗いので、こし器で振るいにかけるときな粉の出来上がりです!自分たちで作った挽きたてのきな粉は、やっぱりひと味違いました!

きな粉が完成したところで、いざ本造り笑来美(わらび)餅を実食!

ここで驚いたのは、なんと『芭蕉庵』の本造り笑来美(わらび)餅は「ホット」と「アイス」が選べるのです!!
  • ↑ホット
  • ↑アイス

それでは実食の感想をそれぞれレポートさせていただきます!

津江・・・初めてホットのわらび餅を食べました。とろけるような食感で、お箸で掴むのが難しいくらいでした。アイスと食べ比べてみましたが、私はホットがイチオシです!本造り笑来美(わらび)餅にかけるトッピングの黒蜜自体もとても美味しくて、また食べに行きたいです!

柴田・・・きな粉を豆から挽くのは初めての経験でした。回すのにけっこう力が要ったので、臼からきな粉が出てきた時は嬉しかったです。個人的に好きだなぁと思ったトッピングは、抹茶と小豆を一緒にかける宇治金時のような食べ方でした!

山内・・・プルプルっ!とにかく弾力がありました!アイスは自分で切って食べるスタイルなので、それも楽しめました。味はもちろん美味しくて、何もつけずに食べてもほんのり甘みがあり、上品な感じでした。私のイチオシトッピングは黒蜜&きな粉です!
体験とともに“和の空気感”や“文化”を楽しむ店内
大阪だけでも数店舗を構える『芭蕉庵』ですが、前述したようにイートインスペースを備えているのはここスカイビルのお店だけ。「本造り笑来美(わらび)餅」の体験と合わせて、和の空気感や文化も楽しめるよう、店内の雰囲気にもこだわっています。
『芭蕉庵』の入っているスカイビルの地下1階は、「滝見小路」という昭和レトロな街並みを再現した飲食街になっていて、『芭蕉庵』はそのコンセプトにもぴったりの店構えになっています。


店内の中でも特に取材メンバーが気になったのは・・・
この壁一面に引っ掛けられている、お客さんが詠んで書き残していった俳句です!

さすが大阪のお店、一つ一つの俳句やコメントからお客さんの愉快さが伝わってきました!
実はランチもある!?一番人気のハヤシライスを追加体験!
取材後、本造り笑来美(わらび)餅のほかにも取材前から気になっていたハヤシライスを食べました!お客さんの俳句の中にもハヤシライスのことを書いてあるものがあって、ますます気になっていた私たち。ランチメニューは3種類から選べるのですが、先生含め4人全員がハヤシライスをチョイスしました(笑)
これが美味しくないわけがありません!ハヤシライスを食べる前に本造り笑来美(わらび)餅をたくさんいただいて、お腹もけっこう満たせれていたのですが、みんなペロッと数分で完食しました!

食べながら、広報の渋谷さんとお話していて、私たちの方から勝手に「ほかにどんなランチメニューがあればいいか」提案することになりました。

津江案・・・おにぎり
柴田案・・・スパゲティナポリタン
山内案・・・ピザトースト

和菓子屋さんから連想した「おにぎり」や、ハヤシライスから連想した喫茶店のランチメニューで「スパゲティナポリタン」や「ピザトースト」など、今のところ増やす予定はないとのことですが、今後の参考として検討してくださるようです!(誰かのが採用されたら嬉しいな〜)
さらに増していく『芭蕉庵』の魅力とこれから
「今はデパートの菓子売り場などでも洋菓子コーナーの占める割合が高く、和菓子はご年配の方にお選びいただくことが多いが、まだまだ若い方の選択肢には入らない」と話す渋谷さん。和菓子文化自体にも若い人は比較的馴染みがなく、『芭蕉庵』もまだまだ認知されていないとのこと。これからは『芭蕉庵』を通じて和菓子の魅力をもっと幅広い世代に伝えていきたいと、大事にされている想いを聞かせていただきました。

スカイビルのお店ではまだ販売されていませんが、ほか店舗では新商品も出ているよう。「笑来美(わらび)饅頭」という、かわいらしくて若い世代から見ても食べてみたくなるような和菓子です!

今後は北海道などにも出店が決まっているようで、ますます目が離せない『芭蕉庵』。ぜひこの記事を読んでくれた皆さんも一度訪れてみてください!!